interview

家族が楽しみ、人が集まる家

"家を買う"というよりも"いっしょに建てる"というイメージでした

山梨県内の山間にあるM様の家。周囲を森に囲まれたロケーションとも相まって、その佇まいはまるでロッジのよう。2012年に完成したこの家で、奥様とご主人、お子さん2人の4人で仲良く暮らすM様ご一家に、この家ができるまで、そして、その後の日々の暮らしについてうかがってみました。

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「ちょうど、長男(下のお子さん)がおなかにいることがわかって、そろそろ家族の拠点になる場所がほしいねって話をしていたんです」と、当時を振り返る奥様。でも、妊娠中の体調や体力的な問題もあって、家づくりの舵取りはご主人に一任されたのだとか。そんなかたちでスタートしたM様の家づくり。その大役を任されたご主人は、どのようにして匠家を選らばれたのでしょうか。

「家って何度も建てられるものじゃないから、自分の希望をしっかり聞いてくれる会社がいいと思って。それに、僕には"家を買う"という感覚があまりなくて、住宅会社の方たちと"いっしょに建てる"というイメージの方がしっくりきたんです。あとは、家を建てるに当たって自然素材についても勉強していたので、いくつか見て回って、"いっしょに建てる"という点と、自然素材の知識が豊富だという点で、最終的に決めたのが匠家さんでした。決め手は人柄でしたね」と語るご主人。

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「こっちは建築については素人じゃないですか。だから、"ここ、こういう感じでできないですか?"みたいな無理難題もいろいろ言ってしまったんですけど、匠家さんは、柔軟に対応してもらえましたね」ともおっしゃっていました。また、ご主人には、実はもうひとつ、匠家を選んだ理由があったようです。

「匠家さんの本社の外観が気に入ったんですよね。だから、うちの外観は、あのデザインを再現してもらったんです」。写真を見ればわかる通り、デッキが特徴的なM様の家の外観は、匠家の本社のデザインを住宅用にアレンジしたもの。一方で室内はまた違ったこだわりに満ちていました。

子どもたちが走り回れる家にしたくて

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「子どもが増えるタイミングでもあったので、子どもたちが走り回れる家にしたくて、部屋数を少なくして、一つひとつの空間を広く取ろうと思ったんです」と話すご主人。実際、インタビュー時には、2人のお子さんたちが絶えず元気に遊んでいました。リビングには太い梁を通して、金具を設置。ハンモックやブランコで遊べる空間は、ちょっとした公園のよう。

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「梁を出そうというのは匠家さんからの提案でした。自分は少し低めの天井が好みだったんですけど、ハンモックがつけられるというのが魅力だったので、玄関周りは低く、リビングは梁を出して高めにしてもらいました」。

子どもたちの楽しそうな表情を見るだけで、ご主人のご希望が上手くかたちになっていることがよくわかります。

また、「主人は古いモノが好きで、ドアの取っ手とか、細かいパーツは自分で買い集めて、家のあちこちに取り入れてもらったんですよ」という奥様の言葉通り、家の随所に、味のあるパーツが使われていることがわかります。よく見れば、室内には、ご主人が集めたセンスのいいインテリアがさりげなく置かれており、空間の雰囲気を引き立てていました。

全然ジメジメしないんですよね

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完成から数年の時間を経ているM様の家。実際に暮らしていく中でどんなことを感じているのでしょうか。

「住んでみて感じるのは、夏でも涼しくて気持ちがいいということ。エアコン、つけなくてよかったかもしれませんね」と笑うご主人。奥様も「最近になってはっきり感じるようになったんですけど、漆喰の壁のおかげで全然ジメジメしないんですよね。遊びにきた友だちに言われて気づきました」とうれしそう。また、敢えて浴室を2階に設けたことも、住みはじめてからそのメリットを実感したそうです。「1階を広くしたかったというのが最初の理由ですけど、脱衣所と洗濯機と2階のデッキがつながっているから便利なんですよね」とのこと。

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「キッチンカウンターはタイル貼りにしているんですけど、全面タイルだと、その上に食器を置くときちょっと怖くて。だから、後から木の板をつけてもらいました。こういう微調整はよくお願いしていますね」と話す奥様の表情からは、歳月の中で家族の暮らしと家が馴染んでいく様子が垣間見えました。

玄関がショールーム代わりなんです

奥様は現在、『cotoriミシン』という名前で、子ども向けのグッズを制作・販売しているそうです。主な商品は小学生や園児のお子さんたちが使う上履き袋やバッグなど。ミシンを持っていない地元のママたちから人気を集め、この家まで買いにくるお客様もいるとか。

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「玄関先に商品のサンプルを飾ってショールームとして使っています。たまにリビングでご希望をうかがったりもするんですよ」と、奥様。少し広めにつくった玄関やリビングは、人が集まる空間として機能しているようです。

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人が集まる場所と言えば、デッキと庭も外せません。デッキに腰掛けてのんびり過ごしたり、芝生の庭で友だちが集まってバーベキューをしたり。さまざまな楽しみ方をしているのだとか。家族が思いっきり楽しめる家だからこそ、自然と人が集まり、輪が生まれる。この家には、そんな素敵なライフスタイルがありました。